擇天記(たくてんき)~宿命の美少年~ 第1〜25話

擇天記(たくてんき)~宿命の美少年~ あらすじ

第1話

人族、妖族、魔族が共存する世界。山奥で師匠の計道人、兄弟子と暮らす陳長生は、星辰の力を持っており、その血はどんな病でも治せた。ある日、長生は祖父に連れられ命を落としかけていた少女、徐有容と出会う。長生は有容に自分の血を飲ませ、その命を救う。2人は心を通わせるが、有容は祖父に連れられ山を降りる。そして歳月が経ち、長生は19歳となっていた。そんな長生に師匠は、星辰の力を持つゆえ長生が20歳まで生きられない宿命であることを告げる。


第2話

宿命を変えるため山を下りた陳長生だったが、途中、魔族に追われる人族の少女を助ける。名も告げずに別れたその少女こそ徐有容だった。神都に到着した長生は、落落という妖族の少女と知り合い、その後婚約を断りに徐家へと赴くが、あまりに高慢な徐夫人に対し、謝罪がなければ証しは渡さないと言い残し、徐家をあとにする。その頃、神都では大朝試に参加する資格がある青藤六院の入学試験が行われようとしていた。長生は天下一と名高い天道学院を訪れる。


第3話

天道学院の試験で陳長生は唐家の息子、唐棠と友達になるが、難題を突破するも不合格となってしまう。徐家が学院側に手を回していたのだ。どの学院からも故意に不合格にされた長生は、青藤六院最後の国教学院を訪れる。だが国教学院は19年間も閉鎖されていたうえ、教宗の敷いた剣陣が待ち構えており、剣陣を破れば学院は再開できるという。長生はひと晩かけて陣法を研究し、見事に陣を破る。そして学院を再開するため教宗のもとを訪れるが…。


第4話

晴れて国教学院の再開を許された陳長生。さっそく修行を始めようとするが、初歩の段階でつまずいてしまう。そんな長生が醸し出す香りに誘われて、妖族の姫である白落衡が学院を訪れる。しかしそこを魔族の暗殺者に狙われ、絶体絶命の危機を迎えるが、異変を察して駆けつけた長生に助けられる。書物で得た知識を駆使して見事魔族の技を破った長生に、すっかり心酔する落衡。弟子入りを志願するものの、長生はなかなか首を縦に振らない。


第5話

大朝試に挑戦するには、前哨戦である青藤宴に参加しなければならないことを知った陳長生。そんな時、神都に現れた魔族の刺客によって、妖族の姫・白落衡は深手を負ってしまう。自らを師匠として慕う落衡を救うため、長生は再び自らの血を与える。弟子として迎えた落衡と軒轅破、そして長生の3人で国教学院は再開。師匠の教えに従い修行を続ける長生は、ついに自らの命星を見つける。しかしその命星は、人族だけでなく妖族や魔族にまで大きな波紋を招くものであった。


第6話

周園の生存者を捜す徐有容は、山中で助けてもらった若い道士に遭遇、その道士が幼き頃に出会った陳長生であることを始めて知るが、長生は有容だとは気づかずその場を去る。そんな長生は、妖族の経脈を治す丹薬を作るため、玄幽子という妖族の煉丹師の元へ教えを請いに行く。一方の有容も周園の生存者を追い、玄幽子の住みかを訪れる。2人は玄幽子に会うため中へと入るが、そこに待ち受けていたのは玄幽子の作り上げた丹炉の小世界だった。


第7話

玄幽子の小世界に閉じ込められた長生と徐有容だったが、長生が玄幽子の奇門遁甲の陣を破り脱出に成功する。玄幽子は秋山君が始末するが、耶識呼闌も南客に襲われ、謎の言葉を残して死ぬ。長生は丹炉で見つけた奥義から、妖族の経脈を治す方法を見つけるのだった。そんな中、国教学院は大朝試の前哨戦である青藤宴の招待を受ける。だが青藤宴に参加するには学院の正門の鍵が必要だった。みんなで正門の鍵を捜す中、長生は書棚からある法則を見い出す。


第8話

国教学院の正門の鍵は険しい陣に阻まれ入手できずにいた。そこで唐棠は自ら発明した鎧を着て陣に望むが失敗に終わる。そこへ南客が現れ、周園の鍵と勘違いして陣を破るが、隙をついた唐棠が鍵を奪い、ようやく正門は開かれる。一方の南客は、黒袍より秋山君を操り魔族に引き入れる方法を授かる。そんなある日、長生は落落から学院の隣にある百草園に案内される。百草園はかつて太宗が様々な植物を育てていた庭園だった。長生はそこで謎の貴婦人に出会う。


第9話

天鳳の血脈が真龍の血脈以外に心を動かせば破滅が待っている。有容の身を案じた莫雨が一計を案じ、陳長生を寒淵へ突き落とす。水底には、かつて神都を襲った玄霜巨龍が捕らわれていた。死を覚悟しながらも、最後まで諦めることなく龍に語りかける長生。そんな長生に心を許す黒龍。長生は黒龍を自由の身にすると約束し、黒龍は二度と人々に災厄をもたらさないと誓う。女の子に姿を変えた黒龍に名前をつけた長生は、誰も生きて戻らなかった寒淵から生還を果たす。


第10話

周園の鍵を狙う魔族の軍師・黒袍に襲われた陳長生と徐有容は、黒袍の結界により、絶体絶命の危機に陥ってしまう。しかし長生は有容との協力で黒袍の力の一端を見破り、無事に脱出するのだった。黒袍との戦いの中で、長生は有容が「容児」であることに気づく。長くは生きられないという長生の宿命を明かされた有容は、決して死なせないと心に誓う。一方、神都の地下に封印されている黒龍を救おうとする長生の前に、ある謎が立ち塞がっていた。


第11話

青藤宴を前に各学院が準備を進める中、離山剣宗では長老たちが徐家に秋山君と徐有容の縁談を申し込もうという話が持ち上がっていた。二番弟子の苟寒食は他の弟子たちを率いて、青藤宴と大朝試への参加も兼ね、神都へとやってくる。離山剣宗からの縁談話を知った徐神将は、陳長生を始末するため天海牙児をたきつける。一方、長生は国教学院の前院長が師匠の計道人であることを偶然知るが、突然 学院に侵入した牙児の刺客たちに襲われてしまい…。


第12話

教宗に救われ事なきを得た陳長生だったが、またも徐神将の放った刺客に襲われ、小黒龍のいる井戸へと突き落とされてしまう。なんとか一命を取り留めた長生は、小黒龍の協力のもと再度、洗髄の壁に挑む。一方、外ではすでに青藤宴が始まっており、離山剣宗は徐神将に秋山君と徐有容の縁談を申し入れるが、落落から反対されたため国教学院に勝負を申し入れる。その頃、ようやく洗髄が成功した長生だったが、体も回復しない状態にもかかわらず急いで青藤宴へと向かう。


第13話

国教学院と離山剣宗の勝負は、陳長生と離山の二番弟子、苟寒食が戦い、激戦の末、長生が勝利をつかむ。両者健闘を称え合う中、有容の折り鶴が飛んできて衆人の前で秋山君との縁談を断る。激怒した聖后は有容に罰を与え、縁談を断られた秋山君はやけ酒をあおる中、南客から魔種を植え付けられてしまう。一方、青藤宴を受けて新たな青雲榜が発表され、順位を上げた唐棠だったが、青藤宴で天道学院をやめて国教学院に入ると宣言したため父親と大ゲンカになり…。


第14話

青雲榜に載る精鋭ばかりが次々と殺され、神都は大騒ぎとなっていた。そんな折、国教学院の正門前で骸が見つかる。因縁のある天道学院の生徒が殺されたとあって、真っ先に陳長生が疑われ、牢につながれることに。しかも凶器は唐家のものと判明し、店が襲われてしまう。実家の汚名をすすごうと意気込む唐棠だが、唐家には何やら不穏な空気が漂っていて…。一方、長生の濡れ衣を晴らすため駆け回る徐有容は、あと一歩のところで手がかりを逃してしまう。


第15話

家業の帳簿を調べていた唐棠は、唐家が密かに魔族とつながり、武器の商いを行っているのではないかという疑いを深める。一方、陳長生は天海牙児の策略により、無実の罪で神都の牢に捕らえられていた。魔族の南客と黒袍は周園の鍵の在りかを聞き出すために、神都に入り込み牢を襲う。長生に恨みを抱く牙児は、長生が魔族と結託していると聖后に進言。事態を重く見た聖后は、長生の処刑を命じる。まさに刑に処されようとする長生の前に現れたのは…。


第16話

大朝試を見据え、聖后の兄の天海承武は息子の牙児に龍の精魂でできた玉佩を渡し、精魂を体に取り込ませ功力増強を図る。精魂が取り込まれたことでダメージを受けた小黒龍を助けるため、一計を講じた陳長生たちは、見事に牙児から玉佩を奪い返す。ついに小黒龍は自由の身となるのだった。その頃、徐有容は秋山君とともに周園の鍵の行方を追っていたが、星盤が反応し周園の入り口を見つける。すると神識で周囲を探る有容の前に、ある先達の姿が現れる…。


第17話

ついに大朝試が開幕。第一関門で国教学院は妨害を受けるも、長生の活躍により離山剣宗に続き2位で突破、第二関門の迷宮でも長生が謎を解き終点へと到着する。長生に先立ち離山剣宗の苟寒食が旗を奪うが、突如、魔族が現れ離山の弟子は襲われてしまう。そこへ助けに入った長生だったが、その間に終点に到着した天海牙児と旗の奪い合いとなり 旗は折れてしまう。決着がつかぬ中、決戦への最後の切符を賭け、長生は牙児に有利な条件で戦うことになるが…。


第18話

大朝試の決勝戦に残ったのは離山剣宗の苟寒食と陳長生だった。2人は教宗の用意した青葉の世界で激突、この小世界の真意をつかんだ長生は、通幽の境地に達し苟寒食を破る。ついに長生は大朝試の首位に立ち、唐三十六と共に天書陵への修行の機会を獲得、聖后より国教学院の新たな院長に任命されるのだった。一方、長生の勝利を喜ぶ有容は、周の一番の秘密ともいえる星盤大陣の間に通される。聖后は星盤大陣を引き継ぐことが有容の使命だと伝え…。

第19話

大朝試が終わり、狩りに出かけた陳長生たち。しかし、天海牙児が神器の弓と矢を持ち出して長生をつけ狙う。牙児の放った毒矢を受け、倒れたのは唐棠であった。意識を失い、死を待つばかりの唐棠の姿を見て、自分の気持ちに気づく莫雨。母が残してくれた花嫁の靴を、祈るように見つめるのだった。解毒の薬は調合が難しく、長生は自らの血を与えることに。命を取り留めた唐棠は、長生の体を思って複雑な気持ちになる。互いを気遣う2人の友情はますます深まっていく。


第20話

大朝試で首位を得て、ついに凌虚閣で悟りの機会を得た陳長生は、20歳まで生きられないという自らの宿命を変えるために、伝説の達人・周独夫の手記を探し出す。しかし、さまざまな難関を越えて手にした手記に書かれていたのは、思いもよらない方法であった。そんな時、唐棠の口から長生の宿命を聞いた白落衡は、凌虚閣にいる長生のもとへ駆けつけるが、徐有容と親しげな姿を目にして落胆する。一方、有容も長生の想いを知り、心を揺さぶられていた。


第21話

天書陵へやってきた陳長生たちは、19年も碑の守人を務める荀梅と出会う。亡き王破との勝負に執着していた荀梅だったが、長生の言葉に感じ入り天書陵の頂に挑むも、最後は周最強の神将である汗青の前に散る。他の弟子たちが次々と碑の解読を進める中、長生だけは主流と呼ばれる解読の方法に疑問を抱いていた。そこへ凌虚閣に残されていた周独夫の黒石が、長生をある場所へと導く。そこにはかつて周独夫も解読した伝説の第18の碑が存在していた…。


第22話

伝説の第18の碑を見つけた陳長生は、一気に天書碑をすべて看破、昼間に満天の星が輝くという現象を起こす。だが長生を黒袍から守った徐有容は、永夜花の毒に侵され手の施しようがない状態に陥ってしまう。長生はまたも自らの血を使い有容を死から救うのだった。目覚めた有容は長生を案じ国教学院へ向かうが、すでに長生の余命はいくばくもない状況だった。長生は最期に師匠や余人師兄と今生の別れをするため、有容と共に神都をあとにする。


第23話

有容を連れて西寧鎮に戻った陳長生だったが、かつて暮らした家はもぬけの殻になっていた。有容と思い出の地を回った長生は、散らばっていた昔の有容の文から、師匠が結界で山を守っていたことで、有容の思いが自分に届かなかったことを知る。その後、師兄の余人と再会を果たした長生は、師匠が残した功法の力を得て余命を回復し、神都へ戻るのだった。そして長生は、国教学院の石版が天涼郡の地図であり、周園の場所を示していると突き止める。


第24話

魔族と結託した罪により、唐家は罰せられることとなった。悪事に関わっていない息子に罪が及ばぬよう、当主は唐棠を勘当する。鎖でつながれ連行される当主たち。それを見送る唐棠。一方、陳長生は周園 の鍵を捜しに、徐有容と秋山君の3人で天涼郡へ向かう。黒袍と遭遇しながらも、ついに鍵を手に入れる。すると長生は神識が形づくる周独夫の幻影と出会い、言葉を交わすことに。天に逆らい宿命を変えようとする長生に、周独夫は助力を約束する。


第25話

陳長生の命を救うため、妖族の王である父親の力を借りようとした白落衡。しかし白帝にも長生の宿命を変えることはできなかった。長生の最期に寄り添うため、落衡は再び神都へ向かう。一方、天海幽雪は周園の結界が壊れそうになっていることを察知、周独夫の残した剣や書、そして星図を持ち出すために、院生たちを周園に派遣する。しかし、周園に先回りしていた魔族により、院生たちは次々と殺されてしまう。南客によって魔種を埋め込まれた秋山君は…。



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